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  学生にすすめるこの一冊   (教育学部)

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加藤 國安 先生 (国語教育) 三浦 和尚 先生 (国語教育) 中西 淳 先生 (国語教育)
渥見 秀夫 先生 (国語教育) 福田 安典 先生 (国語教育)
中谷 功治 先生 (社会科教育) 岡村 茂 先生 (社会科教育)
高橋 治郎 先生 (理科教育)
山本 万喜雄 先生 (保健体育) 石井 浩一 先生 (保健体育)
石井 孝昭 先生 (技術教育)
宇高 順子 先生 (家政教育) 田辺 勝利 先生 (家政教育) 曲田 清維 先生 (家政教育)
井門 義男 先生 (英語教育) 池野 修 先生 (英語教育)
建川 博之 先生 (障害児教育)
山口 充 先生 (学校教育) 山本 久雄 先生 (学校教育)
中村 雅彦 先生 (学校教育)


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  加藤 國安  先生 (国語教育)

 *1) 吉川幸次郎全集.   増補
       筑摩書房  1973-1976.
       請求記号:920.8/Y1 

  中国文学者の吉川幸次郎博士(1904ー82)は,20世紀後半を代表する日本の碩学の
一人です。
'50年前後に,『漢の武帝』『杜甫私記』『杜甫ノート』を刊行,その清新な報告は
人々を魅了しました。
また'52・'54年には,三好達治らと『新唐詩選』正続を刊行,これは現在でも最も広
く読まれている唐詩の鑑賞集です。'62年刊の『宋詩概説』も,日本の宋詩の概説書と
しては,最も優れた書となっています。
  このほか,日本の思想史の成果として『本居宣長』『萩生徂徠』などの本があります。
  博士の論著は,近代的な人文学の方法によること,また単なる文学論ではなく,中国
文化史の大きな体系を踏まえての解釈であること等に特色があり,日本人の中国文化に
対する認識を一新させたのです。 
  
  *2) 荘子 : 古代中国の実存主義 (中公新書)
     福永光司著
        中央公論社  1964
     請求記号:080/T1/36 

  *3) 人生をいかに生きるか(講談社学術文庫)
     林語堂著  阪本勝訳
      講談社  1979
     請求記号:A934/RI/1,2

   4) 漢詩の旅(徳間文庫)
   秦 泥著 「人民中国」雑誌社日本語部訳 
   徳間書店 1989


三浦 和尚 先生 (国語教育) *1)「わかる」ということの意味  新版       佐伯胖著  岩波書店 1995 請求記号:370.4/SA 学びの中で「わかる」ということはどういうことなのか。学校教育において 「わかる」はどのようにとらえられているのか。またそれは正当なのか。 「日常生活でのかしこさ(生活知)」と「学校の授業でのかしこさ(学校知)」 は,同じものになっていないのではないか。学校での学びのあり方にかかわる そのような疑問が,本書の易しい説明によって解けていく。その読後感は快感 とも言うべきものである。 *2) 教えるということ    大村はま著  共文社 1973    請求記号:370.4/O6/=4 *3) これが私の優しさです : 谷川俊太郎詩集 (集英社文庫)     谷川俊太郎著  集英社  1993     請求記号:911.56/TA *4) 小説の力 : 新しい作品論のために    田中実著   大修館書店  1996     請求記号:910.26/TA
中西 淳 先生 (国語教育) *1) 教室に魅力を 大村はま著 国土社 1988 請求記号:375.1/OO 本書には,講演記録「教室に魅力を」「学習の成立のために」が収められている。 そこには長年にわたって営まれた著者の国語教育実践の様相が具体的に語られている。 その根底には学習者重視の教育観があり,「本当の教育とは何か」「生きてはたらく 学力とは何か」「教師の役割は何か」など教育の本質やそのあり方を考える際の指針 となる。教師を目指す者にとっての必読書と言える。 *2)子どもとファンタジ-:絵本による子どもの「自己」の発見 守屋慶子著 新曜社 1994 請求記号 371.45/MO *3)子どもとことば (岩波新書) 岡本夏木著 岩波書店 1982 請求記号 : 080/I3
渥見 秀夫 先生 (国語教育) *1)吉本隆明×吉本ばなな 吉本隆明・吉本ばなな著 ロッキング・オン 1997 請求記号:914.6/YO 戦後を代表する文学者の父隆明と現代を 代表する人気作家の娘ばななが 自分と互いと家族について語り合う。深刻なテ-マも,ビ-トたけしと太宰 ・三島を同列に論じる独特の口調にのせられて軽々と読める(ばななは「う え~ん,帰るう」とか「どきどきどき」とか,笑わせる)。 父が友人の妻との恋愛を,娘が高校時代の恋愛を,いかにもそれぞれらし い表現で明かすところなど,結構おもしろく,また考えさせられる。 *2) 村上春樹,河合隼雄に会いにいく 河合隼雄・村上春樹[対談] 岩波書店 1996 請求記号:914.6/KA
福田 安典 先生 (国語教育) *1)馬琴の大夢 里見八犬伝の世界 信多純一著  岩波書店,2004 請求記号:914.6/YO  滝沢馬琴の名や『里見八犬伝』の書名ぐらいはどこかで聞いたことがあるかも しれない。江戸時代の小説を代表する大作である。  ところが,この大作は馬琴が心血注いで年月を費やして書いた長編であるために, 研究者といえど,その全容解明に本格的に取り組んだことはなかった。  『里見八犬伝』には和漢すべての知識が,まるで入り乱れたパズルのようにちり ばめられ,読む者を圧倒するのだが,その一見入り乱れたかに見えるパズルは, 馬琴の周到な筆遣いと構成力によって,実は壮大な世界をわれわれに見せてくれる ようになっているということを解明したのが本書である。  本書は,『八犬伝』の挿し絵から文章に至るまでの「謎解き」を中心に,最後は 馬琴の作家精神の襞(ひだ)にまで及ぶ,まさに『八犬伝』の全容が解き明かされて, 読む者を思わず引き込んでしまう。但し,本書だけでは「馬琴知らずの馬琴通」に なる可能性もあるので,同時に,難しいかもしれないが原文の『里見八犬伝』にも 挑戦することを望んでいる。
中谷 功治 先生 (社会科教育) *1) 理科系の作文技術 (中公新書) 木下是雄著 中央公論社 1981 請求記号 080/T1 理科系だけでなく文科系の学生諸君にも(こそ?)一読をお薦めします。 学生生活に限定しても,レポート,試験答案,卒論など,成績のすべては 自分が書く文章によって決まるのです。人の文章力は基本的には読書量に 比例するはずなのですが,実にありがたいことに,本書を読むならば(全部 読まなくても訳に立つ!)大多数の人は文章の能力がアップすること請け負います。 読んでも学ぶところのない人は,レポートの達人のはずです。
岡村 茂 先生 (社会科教育) 1) 電子の巨人たち Michael Riordan, Lillian Hoddeson著 鶴岡雄二, ディーン・マツシゲ訳     ソフトバンク,1998  情報化が当たり前の時代になった。  1994年8月,新聞の小さな催しの欄に注目した。インターネットの研修会が有楽町で 行なわれるという告示であった。インターネットという言葉は知っていたが,まだ実際 にそれを眼にしたことはなかった。コンピュータをいじり始めていた友人達と早速参加 した。その会は実は小中高等学校の先生達の研修会であったが,北は北海道から,南は 沖縄まで,全国の大学の研究者が期せずして参集することになり,受付の方も驚いていた。 インターネットの実用化開発にたずさわったアメリカ人女性研究者の講演を中心に,NTT 研究部門の方々のボランティアによって研修会はきびきびと運営されていた。NASAのサイト から発信された木星の映像には息を呑んだ。新しい時代の息吹がそこに感じられた。その 後の,Webの世界の発展(もちろん色々な問題をはらみつつではあるが,…)については, 今更云々する必要はないであろう。今日では,私が関係しているフランスの地域研究も, ネット上のデータやメイルなどの便利な機能なしにはもはやあり得ないという状況である。  さて,日頃,物理学や科学一般の歴史的な発展傾向に素人ながら興味を持ってきたのだが, 愛媛大学の授業でも,情報関連の社会情報論においては当然として,その他の純文系と 見られている分野の授業にも積極的に科学史の知識を反映させるようにしている。そうした 授業の為の下調べの中で出会った文献が,リオーダン,ホーデソン両氏の手になる『電子 の巨人たち』(ソフトバンク,1998年刊)である。  この文献は,量子力学の発展がトランジスターの大発明に至る経緯を実に懇切に, しかも面白くたどってくれている。要するに,前世紀の半ばに,我々は「核」と「トラ ンジスター」の時代に突入したのだというポイントが,何の数式も使わずに説得的に 展開されているのである。歴史的な出来事は一つ一つがばらばらなのではなく,総合的, 重層的,系統的に起こっているのだということを,これほど見事に示してくれている 文献は少ないのではないだろうか。  先日,気になっていた英語版の元本も手に入れることが出来た(Michel Riordan/ Lilian Hoddeson, Crystal Fire: The Invention of the Transistor and the Birth of the Information Age, WW Norton, 1997)。社会情報論の古典と目されている マクルーハン『メディア論』みすず書房1987年(Marchal McLuhan, Understanding Media,Gingko Press, 1994)と共に,社会科学的な構想力と英語力を鍛える為に, 学生院生諸君に,これらの邦訳や原本を一読されることをお勧めしておきたい。 頭に戻る
高橋 治郎 先生 (理科教育) 1) 現代読書法 (講談社学術文庫)     田中菊雄著    講談社 1987 本を読まない大学生がいるなんて信じられません。 読書の楽しみを知らずに卒業していっては気の毒なので(最も,本を読まない者はこの文章も読ま ないでしょうが・・・),取って置きの一冊を紹介する次第です。 この田中先生の「現代読書法」は,読書方法のみならず情報の収集や整理方法まで教えてくれる すばらしい本です。 読んで実践すれば,知的生活ができますし,活字中毒になります。 字数に制限があるので,田中先生自身の言葉でこの本の紹介を終わりたいと思います。 「良書だ!ただ一冊の良書が私どもの一生にいかに大きな感化を与えることであろうか?  一の良書はさらに他の良書を,そして他の良書はさらにまた他の良書を教えて私たちをして倦(う)む ことを忘れしめるのである。」 頭に戻る
山本 万喜雄 先生 (保健体育) *1) 子どもの権利条約を読み解く:かかわり合いの知恵を 大田尭著 岩波書店 1997 子どもをめぐる状況は厳しい。愛媛県内でもこの3年間にいじめが原因と思われる 中学生の自殺が3件あった。「ラブよりキャッシュ」。そんな風潮の中で,この地球 社会の現実をどうとらえ,変えていくか。 本書は,「子どもの権利条約」の精神をわかりやすくあたたかく,読み解いていく。 *2) シャボン玉は消えない 阿部ヒロ子著 あすなろ社 1997 請求記号:916/AB *3) 教室に”学びのライブ”がやってきた! 久保敏彦著 太郎次郎社 1997 請求記号:375.494/KU *4) 福祉文化へのアプローチ 一番ケ瀬康子著 ドメス出版 1997 請求記号:369.04/IT *5)はだかのいのち 高谷清著 大月書店 1997 請求記号:378.04/TA
石井 浩一 先生 (保健体育) *1)原始人健康学 : 家畜化した日本人への提言 (新潮選書)     藤田紘一郎著   新潮社 1997  久しぶりに共感できる一冊に出会いました。私は昨年夏初めてインドネシアのバリ島を訪れました。 帰国後この本に出会い,その日のうちに一気に読み終えました。それほど共感を覚えた一冊だったのです。 著者は,寄生虫学・熱帯医学のプロパーで研究のためインドネシアを訪れます。そこで見たこと体験した ことは人々のたくましさ,自然と共生する「からだ」です。本書は現代日本人への警告ともとれます。 文明国家に生きる我々は真剣に自身の身体を見つめ直し,行動体力以前に防衛体力を高める努力をしな ければ生きる力を失ってしまうかも知れません。そんなことをふと思いました。 とにかく,著者のエピソードもふんだんに盛り込まれた本書は一推しです。 *2) 日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書) 阿満利麿著 筑摩書房  1996     請求記号:162.1/AM *3) スポーツ学のみかた    (AERA MOOK ; No.20. 「New学問のみかた。」シリーズ 3)     朝日新聞社  1997     請求記号:780/SU
石井 孝昭 先生 (技術教育) *1) 「共生」とは何か:搾取と競争をこえた生物どうしの第三の関係 松田裕之著 現代書館 1995 請求記号:468.4/MA 本書は,生物の共生関係を理解しながら,来るべき「共生の世紀」とはどんなものかを示唆して いるところが興味深い。資源の枯渇,環境の破壊,食料の不足がさらに深刻化することが予想されている 21世紀に向けて,「共生」という自然の摂理を知り,これをこれからの世界観の形成に反映させること は非常に重要と考える。 また児童・生徒間のいじめ・不登校問題などで揺れている教育界においても,「共生」を考える指導は 児童・生徒の心を養う教育に大いに貢献すると思われるので,教員をめざす学生においても一読を望む。
宇高 順子 先生 (家政教育) *1) 水の環境戦略 (岩波新書) 中西準子著 岩波書店 1994 水環境を保全するために水とどうつきあえばよいのか,常に現実的な政策論を 展開してきた水問題の第一人者である著者が,長年の成果を集大成し,さらに新 たな提言を行った短編で濃厚な座右の銘。 行政や社会システムの国際比較,開発途上国の開発をどのように保証するかを 含めた政策論を展開しており,水問題を具体的かつグローバルにとらえられる。 また行政まかせの政策から,市民発信型政策への理念を論じており,主権者の自覚 を喚起する,行政と市民への熱いメッセ-ジでもある。 *2) EQこころの知能指数 ダニエル・ゴールマン著 土屋 京子訳 講談社 1996 請求記号:141.6/GO *3) 資本制と家事労働 (Monad books) 上野千鶴子著 海鳴社 1985 請求記号:590.4/U1 (書庫) *4) 近代家族の成立と終焉 上野千鶴子著 岩波書店 1994 請求番号 361.63/UE
田辺 勝利 先生 (家政教育) *1) 教養としての世界史    西村貞二著  講談社 1966 請求記号:209/N1(書庫)  21世紀を間近に迎えて,最新世界史の出版が目白押しという状況がみられる。 そのような中に本書は1966年に発行されたものであるという点で少し内容が 古いという印象を与えるかもしれない。しかし1988年において第57刷とい う事実からみても一読に値すると思う。その特徴としては,一日の読書で世界史の 全貌を見渡せること,記述がやさしく感覚的によみとれること,さらにこれを読むと より詳しい世界史を知りたくなる気分を喚起させることであろう。すでに高校では 世界史が必修科目になっており,現在の一回生は全員が修得しているが,教科書や 受験から解放されて復習するため,二回生以上の学生で習得していないが,世界史 に触れてみたいと思う人には手ごろであろう。 *2) 世界の歴史     樺山紘一 編他  中央公論社 1996     請求記号:209/SE
曲田 清維 先生 (家政教育) *1) 居住福祉 (岩波新書)    早川和男著  岩波書店 1997 請求記号:080/IW/R527  著者は,「人間にふさわしい居住が,命の安全や健康や福祉や教育や本当の豊 かさや人間としての尊厳を守る基礎であり,安心して生きる社会の基盤である」 とし,貧困な居住条件が人々の心身を破壊すると同時に,その社会的損失もまた大 きいことを指摘している。このことは,阪神大震災によって私たちの前に明らかに されたが,著者(彼もまた被災者である)はさらに進めて,居住と福祉の密接な関係 を解きほぐし,特に高齢社会へと進む我が国の居住政策のあり方を深く問うている。 「住居は人権であり,福祉の基礎である。」ことを願いつつ。  *2) 老人・家族・住まい : やわらかな住宅計画      在塚礼子著 住まいの図書館出版局  1992 請求記号:365.3/AR 3) 創造的住まいづくり・まちづくり : 集まって住む楽しさを知っていますか (岩波ブックレット)     延藤安弘 [著]  岩波書店 1994 *4) 住宅白書 1998 日本住宅会議 ドメス出版     請求記号:365.3/NI/1998  *5) ちいさいおうち (岩波の子どもの本)      バージニア・リー・バートン文・絵 石井桃子訳      岩波書店 1981     請求記号:909.4/BU *6) 裁かれるのは誰か     原田正純著  世織書房 1995     請求記号:493.152/HA
井門 義男 先生 (英語教育) *1) 英語を学ぶなら、こんなふうに : 考え方と対話の技法    (NHKブックス)    加藤恭子著  日本放送出版協会 1997     請求記号:830.7/KA  本書は著者の長い言語教育者としての取り組みの中で,自らの貴重な体験に基づき 生み出された,英語学習者のための方策を編んだものである。特に注目すべきは,著者 自身の実践例が分かりやすく述べられている点である。例えば”聞き取りでは,一度 スイッチを押したら,物語が終わるまでそのままにすること”(P44)などは実に示唆 に富むものである。英語になじめない学習者にとって,格好の道標となるであろう。 *2) この国のかたち     司馬遼太郎著  文藝春秋 1990     請求記号:914.6/SI/1-2 *3) こころと形 谷川徹三著   岩波書店 1975 請求記号:704/T4 (書庫)
池野 修 先生 (英語教育) *1) 立花隆のすべて     文藝春秋編  文藝春秋  1998     請求記号:289.1/BU  立花隆氏は、「脳死」「サル学」「宇宙」「臨死体験」など極めて多彩な分野に わたり仕事をしているジャーナリストであり、本書は氏の学びに対する考え方や実際 の仕事ぶりなどを紹介したものです。巻頭メッセージにある「私は勉強が好きで、生活 時間のほとんどを勉強にさいてきた」という氏の言葉に対して、「自分とは別世界の人。 ついていけない」という反応を示す学生の皆さんもいるかも知れません。しかし、本に 載せられている氏の仕事場や膨大な蔵書の写真を眺めるだけでも大きな刺激になること をお約束します。人に教えられることをただ消化するというスタイルに染まってしまって いる人も、本書に刺激を受け、「自分も知的好奇心をもって様々なことを学んでみよう」 という気持ちに少しでもなれるかも知れません。立花氏に関するホームページも存在する ので、興味のある人はアクセスしてみましょう(http://www.komaba.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ctakasi/)。
建川 博之 先生 (障害児教育) *1) ハンディキャップ・オリエンテーリング      安藤忠編著 原田昭知, 森脇賢司著    松籟社  1987     請求記号:369.27/AN  本書はデンマークのボーイスカウト活動の一環として実施された,「キャップヘン ディ」活動の実践例を中心にまとめられている書です。キャップハンディとはハンディ キャップの語の前半と後半を入れ換えた,一種のアナグラムです。日常の生活に障害を 持つ者が負わされた不利な条件を,逆に健常者にも負わせることで,「障害を持たない 者に,障害を持っている人の立場に立って考え,行動をする姿勢を持たす」意味が込め られています。別名ハンディキャップ・オリエンテーリングとも呼ばれていますが,多 くの学生諸君に読んで頂き,障害者の立場を考えて貰いたいと思います。 *2)生きること・かかわること : 人間への臨床心理学的接近    池田豊応〔ほか〕編 村上英治 監修     名古屋大学出版会 1984   請求記号:146/I2/=2 (書庫) *3) この子らを世の光に : 近江学園二十年の願い    糸賀一雄著  柏樹社  1965  請求記号:378.04/I1//4 (書庫)  *4) 重度心身障害児 : その生の意味と発達     村上英治著  川島書店 1976    請求記号:378.6/M22/=5
山口 充 先生 (学校教育) *1) 老いと死 :人間形成論的考察 岡田渥美編 玉川大学出版部 1994 請求記号:371/OK 今日生涯教育とか生涯学習という言葉がすっかり定着している。もし教育が生涯にまで拡張 されるべきであるならば当然のことながら,人生の最終局面としての「老い」と「死」を組み 込んだ教育論を作らねばならない。 本書は,従来の狭い教育学を打ち破り,人間の生涯にわたる包括的な「人間形成論」を構築 するために,「老いと死」の人間形成的意味と誠実に問うたものである。 老いと死 ,そして教育と人間を考えるための有益な一書である。 *2) 人間形成論 :教育学の再構築のために 岡田渥美編 玉川大学出版部 1996 請求記号:371/OK *3) 人間形成原論:遺稿 (森 昭 著作集 第6巻) 森 昭著 黎明書房 1977 請求記号 370.8/M4
山本 久雄  先生 (学校教育) *1) 自由からの逃走  新版      エーリッヒ・フロム著 日高六郎訳     東京創元社 1965.     請求記号:308/G3/9  読書の楽しみの一つは,それを読むことによって日常の雑多な経験や感情などに一筋 の連関が生じるところにあろう。本書は,ナチズムに即して,近代人が歴史的に獲得して きた自由の一面には個人の孤立と無力化があること,そこから,個人は自由であることか ら逃避し,新たな依存や従属を求めようとすること,そこに権威主義,破壊性,機械的 画一性などの心性が現れることなどを明らかにしている。そして,孤独の不安に耐える勇気 を持ち,愛と創造的な仕事に生きよ,というメッセージを送る。」学生時代,この本に触れ, 自身の中や周りの「モヤモヤしたもの」が,相変わらず統御しがたいままであれ,一筋の光に 照らされたような感じがしたことは,今でも強烈な印象として残る。
中村 雅彦 先生 (学校教育) *1) 癒しの時代をひらく 上田紀行著 法蔵館 1997 請求記号:304/UE 上田氏とはかつて同じ釜の飯を食べた同僚でもある。そんな彼が愛媛大学教養部時代に 「人の目を気にしなくなったら何をするか」というワークショップを授業でやったところ、 一割くらいの学生が人の目を気にしなければ愛媛大学をやめたいと書いてきたエピソードを 本書の中で披露している。 「本当に自分のやりたいことをやったら、かならず叱られる」あるいは「本当の自分を出 したら,かならず嫌われる」とはてしなく低い自己イメージに苛まれている愛大生の心を癒し てくれる一冊である。 *2)「愛」こころのうごき 中村雅彦著 北大路書房 1995 請求記号:141.6/NA
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